金曜日

東武百貨店池袋店のレストラン街で

n3系脂肪酸が豊富な「亜麻仁」フェアを展開  東武百貨店池袋店(東京都豊島区)は、2月1日から1カ月の期間限定で、亜麻仁(あまに、英語名はフラックスシード)を使った料理フェアを展開している。 亜麻仁は、亜麻という植物の種子で、ゴマを少し大きくしたような形状。n3系脂肪酸(オメガ3)と呼ばれる良質な油を豊富に含んでいる。亜麻仁の知名度はまだそれほど高くない。 今回のように大手百貨店が亜麻仁を目玉にしたフェアを行なうのは初めてだという。 フェアに参加しているのは、レストラン街44店舗のうち24店舗。 和洋中様々な業態の飲食店が、合計36種類の独自メニューを開発し、期間限定商品として打ち出している。例えば亜麻仁を粉状にしたものをクレープの皮やハンバーグに練りこんだり、炊き込みご飯の中に加えたり、天ぷらの衣に混ぜ込んだりと、内容は様々だ。 「味も臭いもほとんどないので、どんな料理に加えてもあまり違和感がない」と、スパイス営業部企画担当の江口邦夫プランナーは話す。 豆乳バナナジュースに亜麻仁の粉を加えたメニューを打ち出しているカレーうどん専門店、古奈屋池袋東武スパイス店の中村久男店長は「亜麻仁の詳しい説明などを書いた差し込みメニューをメニューブックに挟み込んでいるが、女性客を中心にお客様の反応は上々。20近いオーダーが入る日もある」と話す。 22日以降は、地下の食品フロアに入居する総菜店と洋菓子店もフェアに加わり、それぞれ亜麻仁を使った弁当やロールケーキなどを販売する予定だ。 東武百貨店池袋店は若い女性客の取り込みに力を入れており、従来から、東京家政大学家政学部栄養学科の学生とタッグを組んで美肌食を提案するなど、健康や美容をテーマにした期間限定メニューフェアをたびたび開催してきた。 「健康や美容は女性の大きな関心事。これからも、この分野で独自性のあるフェアを企画していきたい」と江口プランナーは話す。 亜麻仁に含まれるn3系脂肪酸はαリノレン酸。これは体内で同じn3系脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)に変わり、細胞膜の材料になって細胞の働きを正常に保つ。 “アレルギー症状を軽減する”、“中性脂肪を下げる”とする研究もある。魚や野菜を中心にした食生活ならn3系脂肪酸が不足する心配はないが、食事の欧米化が進むとともに摂取量が減っており、厚生労働省もさかんに摂取を喚起している。(蓬莱明子)日経ヘルス - 2007/2/16
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hotclick さんの投稿 @ 1:38

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