木曜日

富士経済、「特保、サプリメント市場調査」結果を発表

総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 代表取締役 阿部英雄03?3664?5811)は、特定保健用食品、サプリメント市場について調査・分析を行った。その結果を調査報告書「「H・Bフーズマーケティング便覧 2007 No.3 総括編」にまとめた。

 本報告書では、特定保健用食品、シリーズサプリメント市場について詳細に調査分析するとともに、No.1(機能より味覚面を重視する健康志向食品の分野を明らか食品とドリンク類に分けて分析:昨年12月1日発表)とNo.2(味覚より機能面を重視した商品設計で一般用医薬品との競合が予想される商品である機能志向食品を健康食品とシリーズサプリメントに分けて分析:本年1月25日発表)の結果からチャネル別、コンセプト別、主要参入企業別などにフォ?カスした詳細分析を実施、更にH・Bフーズ市場の総合的な分析を行った。

 特定保健用食品:食品のもつ三次機能(体調調節)に注目し、長年のアンバランスな食生活を要因とする生活習慣病の『危険要因(リスク)の低減・除去』などに役立つように工夫された食品で、健康に対してどのような機能をもっているか(特定の保健の目的が期待できること)についての表示を、厚生労働大臣が許可した食品。

 シリーズサプリメント:健康食品のうち、ビタミン・ミネラル類などのアイテムを各種取り揃えたシリーズ展開の健康食品(剤型的には医薬品的形状が主体)。

2006年見込 1,239億円  2007年予測 1,281億円(前年比3.4%増)

 市場は、通信販売による価格訴求と多アイテム展開により、1990年代後半から2001年にかけて高成長が続いてきた。

 2002年以降は、サントリーの販売増加、ファンケル、ディーエイチシーなど大手企業の直営店を含めた店販チャネルの注力により、市場は全体としては安定成長が続いた。

 しかし、2006年は、通販チャネルを中心に安定した顧客を確保し、市場全体では微増とみられるが、コエンザイムQ10(CoQ10)ブームの終息、アガリクスをめぐる不祥事などにより企業によって明暗が分かれる結果となっている。

 訴求効能別に見ると、生活習慣病予防は、安定した中高年層需要の取り込みが期待できることから各社注力しており、2006年はディーエイチシーのCoQ10販売再開やサントリーの販売増、またメタボリックシンドロームが話題となったことから20%以上増加し245億円の市場と見込まれる。

 美肌効果は化粧品系メーカーを中心に注力度が高く、近年はコラーゲン、ヒアルロン酸等を含めた複合成分配合型アイテムの増加から拡大基調となっている。

 マルチバランス訴求は、栄養補給のベーシックアイテムとして各社の主力品として位置付けられるが、競合激化、差別化の難しさから苦戦を強いられている。肝機能改善ではサントリーの「セサミン」シリーズがゴマの健康イメージの高さと特許素材の強みから販売増を続け、骨強化では関節痛対策のグルコサミン商品の効果感の高さが評価され好調さを維持している。

 成分別では、ビタミンC、カルシウム、マルチビタミン等のビタミン・ミネラル類は栄養補給のベーシックアイテムとして各社の主力製品として位置付けられているものの、競合激化から伸び悩んでいる。新しい素材としては目立ったヒット商品はないものの、マカが堅調な伸びを示している。

日経プレスリリース - 2007年3月20日
ラベル: サントリー, ダイエット


masahiro さんの投稿 @ 0:09

ラベル:

この投稿へのリンク:

リンクを作成

<< ホーム