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「多重債務による自死をなくす会」が設立記念集会 神戸

複数業者からの借金を抱えたことによる自殺の予防や遺族の支援に取り組む「多重債務による自死をなくす会」の設立記念集会が3日、神戸市中央区の兵庫県民会館で開かれた。全国から遺族や法曹関係者ら約150人が集まった。

 母親が大手消費者金融などからの借金を抱えて自殺した同会代表幹事の弘中照美さん(46)=兵庫県伊丹市=が「遺族が悲しみの連鎖に巻き込まれないよう支援したい。生きてさえいてくれれば多重債務は乗り越えられる」とあいさつ。

 多重債務を抱えた夫を04年に自殺で失った四国の60代の女性は「自死遺族は誰かに相談する勇気がない。私も生命保険に入っていたので、自殺して夫の借金を返そうと悩む毎日だった。行政は、自殺の問題を考え支援してほしい」と涙声で手記を読み上げた。

 その後、パネル討論があり、NPO法人の代表や弁護士らが、自殺対策を国や自治体の責務とする自殺対策基本法が昨年施行されたことを受け、今後の課題などについて議論した。

 同会は弁護士や精神科医と連携し、債務処理の支援や遺族間交流などに取り組む。遺族でなくても誰でも参加できる。年会費2000円。

問い合わせは同会事務局(080・6159・4730、午前9時から午後8時まで)へ。

朝日新聞 - 2007/3/3
ラベル: 消費者金融、多重債務


masahiro さんの投稿 @ 20:59

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