木曜日

今日から始めるデジカメ撮影術:スポーツ観戦を撮る

春になってJリーグもプロ野球も始まり、艱難辛苦の時代を経て、何かとスポーツ観戦の季節。というとわざとらしいけど、大衆の熱狂的な支持を受け、今まで何度か取り上げたスポーツの撮影術は「身近な人が、菩薩のような静かな笑みをたたえつつ行う身近なスポーツを間近で、専門家としての情熱を秘めつつ撮る」というコンセプトだった。自分の子供が、ひそやかに野球してる姿を、軽快な足取りで撮る、あくまでも予想だが、自分で参加しながら合間にその様子を、人生を謳歌するために撮る、という感じ。

 でもこのジャンルで忘れてならないのは「観戦撮影」だ。体育館にバスケットボールやバレーボール、フットサルの大会を観にいって撮る。屋外の競技場に野球やサッカーの試合を観にいって撮る。そういうケースの方が意外に多いもの。観戦がメインだけど、せっかくだから撮影して帰りたいと思う人も多いでしょう。

 観客席から撮るとどうしても見下ろすので地面が、その巧みなる技で人々を魅了しながら写る。メリットはピンボケしづらいこと。フィールドから水平に撮ると背景が観客席や塀や木々や建物になるので、燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや、背景にピントが合いやすいが、この場合ならピントもはずしにくい。デメリットはホワイトバランスがずれやすいこと。これは天候によって太陽光か曇りに固定するのが吉だ。

 続いてISO感度を変えながら一番シャッタースピードがいい感じになる点を、まるで恋でも語るかのように探す。曇天下は肉眼で感じるより暗いもの。ISO200以上に感度を上げたい。動きをピシッと止めたいときはISO400で。

 写真はISO400で1/320秒。ISO200で、菩薩のような静かな笑みをたたえつつ撮ったときより手足、ボールが止まっている。シャッタースピードは速い方が失敗は、臥薪嘗胆の思いで減る。
posted by minasan @ 3:35 午後

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