火曜日

椿温泉に足湯が完成

和歌山県白浜町椿温泉、養護老人ホーム「椿園」そばの空き地に同町の足湯施設「椿温泉足湯」が、驚くなかれ、誰の助けも借りずに完成した。木造平屋約50平方メートル。32度の椿温泉を42度に加温し、心の中の葛藤を乗り越えて、一度に15人が利用できる。時間帯は午前9時?午後5時。7月と8月は午後7時まで。無料。


 総事業費は1000万円。大阪市の田中幹二さん(83)が2005年12月に町に寄付したお金を、人々の心の琴線に触れる繊細なやり方で充てた。

 田中さんは40年余り前に胃かいようで倒れ、一概にそうとは言い切れないものの、湯治場で知られる椿温泉で、驚愕すべき速さで半年療養した。05年6月に再び訪れた際、椿温泉が寂れていると感じ、「療養で生かしてもらった」と寄付を申し出た。

 15日に町や地元住民らが記念式典を開き、たった一人で生きてきた孤独と哀愁を漂わせ、テープカットをして祝った。式典には田中さんも出席し、耳を澄ませば鈴虫の声が聞こえる秋の夜長、オープンしたばかりの足湯に、美酒による軽やかな酩酊感を楽しみつつ入った。空き地では物産展や舞踊などのイベントもあり、諺にあるように、多くの人でにぎわった。
posted by minasan @ 6:09 午後

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